著者のコラム一覧
佐々木裕介フットボールツーリズム アドバイザー

1977年生まれ、東京都世田谷区出身。旅行事業を営みながらフリーランスライターとしてアジアのフットボールシーンを中心に執筆活動を行う。「フットボール求道人」を自称。

カズ&俊輔“93歳コンビ”を脇役に追いやった若手世代の躍動

公開日: 更新日:

 2018年7月11日の天皇杯3回戦。横浜・三ツ沢球技場では、この日(8月14日)と同じ横浜ダービーが行われていた。ハイライト映像から場の白熱具合を感じ取り、現場へ行くのを拒んだ自分を悔やんだことを良く憶えている。同じ過ちは繰り返すまい。今年は迷わず足が横浜に向いていた。

 幼少期から何度も来ている三ツ沢だが、こんなにも浜風が心地良く感じた記憶はない。湿気はあるが、スタジアムを包むダービー特有の雰囲気がフィルターとなり、そう感じさせたのかも知れない。来て良かったと実感した。

 リーグ戦では実現し得ない天皇杯でのダービーマッチに、チケットは完売、入場を待つ列の最後尾は見えないほど。J1の横浜F・マリノス。J2の横浜FC。ステージは違えども好調同士の対戦だ。お盆休暇も重なってファンの会場入りは早かった。

《いま始まる 歴史塗り替えろ 今日この場所で この空の下 かまわねえ 突き進め どこまでも》 

 試合開始40分前。張り詰めた空気を破ったのは横浜FCサポーターだった。ウォーミングアップへ出てきた選手を「ヨコハマッ! ヨコハマッ!」と鼓舞してみせる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした