「日本選手は高温多湿に強い」世陸入賞ラッシュで強気意見

公開日: 更新日:

東京五輪の猛暑は日本選手には絶対にプラスになる!」

 一部の陸上関係者からそんな声が聞こえてきた。

 ドーハで行われている世界陸上で、50キロ競歩の鈴木雄介(31)が気温30度以上、湿度80%前後の過酷なレースを制した。鈴木は20キロの世界記録保持者で、世界一の歩形が絶賛される実力者だ。金メダルをまぐれという者はいない。だが、女子20キロ競歩も岡田久美子(27)が6位、初出場の藤井菜々子(20)も7位入賞を果たした。同種目の入賞は09年ベルリン大会の渕瀬真寿美(6位)以来で、日本女子競歩勢の2人の入賞は史上初だ。

 ある実業団の関係者が言う。

「競歩だけじゃない。女子マラソンも初出場でほとんど無名に近い谷本観月(24)が7位に入り日本勢では2大会ぶりの入賞です。このレースも高温多湿で68人中28人が途中棄権し、優勝したチェプンゲティッチ(ケニア)の2時間32分43秒は大会最遅記録だった。ここまでのロードレースの成績を見れば、日本選手が高温多湿の悪条件の中でも結果を残せることが証明された。来年の五輪も酷暑のロードレースで強敵たちは次々に棄権するか、スピードが極端に落ちれば、日本選手はメダル争いのチャンスが広がりますよ」

 そう思っている関係者は多いかもしれない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵含むプロ注目の高校生「甲子園組」全進路が判明! 県岐阜商・横山温大は岐阜聖徳学園大へ

  2. 2

    「時代に挑んだ男」加納典明(44)玄関で“即挿れ”&即帰、次へハシゴ…「湧き出る欲望に正直なんだ」

  3. 3

    「時代に挑んだ男」加納典明(43)500人斬り伝説「いざ…という時に相手マネジャー乱入、窓から飛び降り逃走した」

  4. 4

    世界陸上で注目のイケメン応援サポーター「K」って誰だ? 織田裕二に負けず劣らずの陸上愛

  5. 5

    世界陸上復活でも「やっぱりウザい」織田裕二と今田美桜スカスカコメントの絶妙バランス

  1. 6

    星野監督の鉄拳は「戦略」だった…楽天時代の俺は分かった上であえて皆の前で怒られていた

  2. 7

    大阪万博はもはや「何も見られない」…閉幕まで25日、“駆け込み来場”で激混みの悲惨

  3. 8

    U18高校代表19人の全進路が判明!プロ志望は7人、投手3人は中大に内定、横浜高の4人は?

  4. 9

    巨人に漂う不穏な空気…杉内投手チーフコーチの「苦言連発」「選手吊るし上げ」が波紋広げる

  5. 10

    次期巨人監督へ桑田二軍監督が腕まくり! 松井秀喜氏への“つなぎ登板”は球団の思惑とも合致