鈴木雄介が世陸50km競歩金も…五輪の暑さ対策は練り直し

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「勝因は暑さ対策がうまくいったことでしょう」

 ドーハでの世界陸上男子50キロ競歩で鈴木雄介(31=富士通)が金メダルを獲得。同種目の東京五輪代表に内定。競歩関係者はこう言って胸を張った。

 レースは猛暑を避けるため現地時間の午後11時30分にスタート。それでも気温は30度を超え、湿度は80%近くもあった。46人がスタートし、途中棄権は14人(その他失格4人)も出た。

 前出の関係者が言う。

「氷を帽子の中に入れたり、手に持つ以外にも、冷却タオルを首に巻き、終盤では立ち止まってしっかり給水を取るなど、準備していた暑さ対策がうまくいった。鈴木は人のペースに合わせるのが好きではない。スタート直後に飛び出し、自分のペースで独走したのもよかった。あの暑さでライバルたちは鈴木についていくだけの勇気がなかったように見えた」

 そんな鈴木も、一時は引退を覚悟した時期がある。2015年3月の全日本競歩(能美大会)20キロで世界新記録(1時間16分36秒)を出した後、巨人戦の始球式やイベント、テレビ番組などに引っ張りダコ。その後は長期間故障に泣かされた。

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