ドーハ世陸で長距離中止も…東京五輪は対岸の火事にあらず

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 これは決して他人事ではない。27日にドーハ(カタール)で開幕する世界陸上。しかし、初日の女子マラソンと2日目の男女50キロ競歩が中止になる可能性があるとフランスの現地メディアが伝えている。

 秋の気配もする日本と異なり、砂漠気候のドーハは9月も最高気温40度を超える日もある。マラソンと競歩は選手の体調を考慮して深夜0時近くの開始となったが、夜中でも30度超えはザラ。湿度は80%超の日もある。これでは深夜スタートでも焼け石に水。競技が中止になってもやむなしだろう。

 来夏行われる2020年東京五輪でも、アスリートや観客への健康被害の危険性が叫ばれている。世界陸上の男子競歩に出場する鈴木雄介は7月の早朝、東京五輪のコースを歩き、「全く日陰がない。脱水になってもおかしくない」と、コースの再考を訴えていた。現役選手からも苦情が出ているのだ。

 東京五輪では女子マラソンが8月2日、男子マラソンが同9日。男子50キロ競歩は同8日、女子20キロ競歩は同7日に行われる。早朝6時(男子50キロ競歩は5時半)スタートだ。

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