著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

五輪代表“当確”を勝ち取るために ポルトガルで語った野心

公開日: 更新日:

前田大然(22歳・ポルトガル1部マリティモFW)=後編=

「五輪に出るんじゃなくて活躍することが大事。それが移籍に踏み切った大きな要因のひとつです。日本でプレーしていたら、五輪に出れたとしてもいざ戦った時に勝てないな、とコパアメリカで感じたんで」

 6月に日本代表の一員としてブラジルに赴いた前田大然。その経験がサッカー人生を賭けた決断に繋がった。ポルトガルでの経験を8カ月後の東京五輪の大舞台につなげようと彼は今、躍起になっている。

 日本がフランスW杯初出場を決めた「ジョホールバルの歓喜」(1997年11月16日)の約1カ月前に大阪で生まれた前田大然。50メートル5.8秒の快足を武器に2016年、山梨学院高からJ2松本山雅入りした。しかしプロ1年目は9試合出場のみ。翌17年にはJ2水戸へのレンタルを強いられる。この時点では、日本代表も東京五輪代表とも無縁の存在だった。

「スピードで抜ける場面も全然なかったし、ボールを触るチャンスもなかった。代表なんてまったく考えていませんでした。でも水戸で2ケタ得点して自信ついた。18年に松本に復帰してから森保(一)日本代表監督に呼んでもらえるようになりました」と述懐する。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?