著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

三重苦のキルギス戦「逆に楽しい」SB長友が意気込み語った

公開日: 更新日:

「僕にとっては通過点です」

 そんな中、やはり頼りになるのは百戦錬磨のベテラン勢。今回の森保ジャパンには川島永嗣(36歳・ストラスブールGK)、長友、吉田麻也(31歳・サウサンプトンDF)という30代トリオがいる。

 とりわけ次戦で代表キャップ数122試合と歴代2位タイに並ぶ長友の鼻息は荒い。

「アジアの壁の井原さんに並べるなんて、こんな光栄なことはないですね。その上には152試合のヤット(遠藤保仁=39歳・ガンバ大阪MF)さんが君臨されているんで、そこを本気で目指していこうという野心がより一層大きくなりました。そのためにはカタールまでの3年間、毎年10試合くらいの試合をこなしてやっと、という感じ。それも僕にとっては通過点です」と、33歳の左サイドバックは飽くなき向上心を口にした。

東京五輪を目指す」と公言して先ごろ、オランダ1部のフィテッセと契約した本田圭佑(33歳)、スペイン2部で今季3点目を挙げている岡崎慎司(33歳・ウエスカFW)という同級生二人もそうだが、彼ら「昭和世代」はガツガツ感を遠慮しないで表に出す傾向が強い。平成生まれから見れば「いつも泥臭く暑苦しい」という印象なのだろうが、1つのことにトコトンこだわれる高度な集中力が武器だ。

 長友は「代表としてプレーしている姿を息子の記憶に残したい」と熱望。そのためにはどんな努力もいとわないと考えている。女優・平愛梨夫人との間に今年、次男が誕生したこともあって、意気込みはよりヒートアップしている様子だ。

 その熱き思いがあれば、ビシュケクの寒さも吹き飛ばしてしまうはず。今回は改めて長友佑都の動向に注目したい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」