IOC古参委員 コロナ収束しなければ5月末に五輪中止の判断

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 新型コロナウイルス感染拡大による東京五輪中止が現実味を帯びてきた。国際オリンピック委員会(IOC)の最古参委員のディック・パウンド氏(77)が25日、AP通信とのインタビューに応じ、五輪開催是非を判断するタイムリミットは5月下旬との見解を明らかにした。

 パウンド氏は、警備の強化、オリンピック村やホテル、メディアの報道センターの準備などの準備に2カ月はかかると指摘。「その時期になったら、東京でやれると確信できるだけ状況が十分にコントロールされているか否かを問わなければならない」と語った。

 また準備期間の短さから他都市での代替開催や分散開催は困難だと指摘。大会を数カ月延期することには米プロフットボールNFLや米プロバスケットボールNBAのシーズンと重なるため巨額の放送権料を支払う北米のテレビ局が納得しないだろうと否定的だ。事態が収束しなければ東京五輪は「中止」になりそうだ。

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