IOC古参委員 コロナ収束しなければ5月末に五輪中止の判断

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルス感染拡大による東京五輪中止が現実味を帯びてきた。国際オリンピック委員会(IOC)の最古参委員のディック・パウンド氏(77)が25日、AP通信とのインタビューに応じ、五輪開催是非を判断するタイムリミットは5月下旬との見解を明らかにした。

 パウンド氏は、警備の強化、オリンピック村やホテル、メディアの報道センターの準備などの準備に2カ月はかかると指摘。「その時期になったら、東京でやれると確信できるだけ状況が十分にコントロールされているか否かを問わなければならない」と語った。

 また準備期間の短さから他都市での代替開催や分散開催は困難だと指摘。大会を数カ月延期することには米プロフットボールNFLや米プロバスケットボールNBAのシーズンと重なるため巨額の放送権料を支払う北米のテレビ局が納得しないだろうと否定的だ。事態が収束しなければ東京五輪は「中止」になりそうだ。

【写真ギャラリー】「ダイヤモンド・プリンセス」号から下船はじまる

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性