ラグビーW杯「黒字68億円」狙う 森喜朗元首相の“権謀術数”

公開日: 更新日:

 2019年秋に開催されたラグビーW杯の日本大会が<68億円の黒字>となり、黒字分は3月末で解散する組織委員会から日本ラグビー協会が引き継ぐことになった。もちろん注目は<何に使うのか?>だが、どうやら協会が基金をつくり、ラグビー界の活性化につながるレガシー(遺産)事業に取り組むともっぱら。

 レガシー事業の内容は①移転整備後の秩父宮ラグビー場にミュージアムを設置②日本とアジアでの競技振興③ラグビーを通して地方活性化……と組織委員会は言うが、競技人口低下に悩まされている現状から「全国にクラブチームをつくって資金援助」「既存の高校ラグビー部がつぶれないように助成」という声が現場から噴出している。

「そもそも事業自体がウサンくさい団体に仕切られようとしている」と某放送関係者が続ける。

「組織委の会長である森喜朗元首相は組織委解散によって、政治的影響力の低下を恐れているようです。そこで一般財団法人の日本スポーツレガシー・コミッションという名称の団体を設置。最高顧問に就任して財団法人にニラミを利かせ、アレやコレやに口をはさみながら、存在感を維持したいという思惑があるといわれています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に