力士にコロナの疑い…「陰性」でも5月場所は中止が濃厚

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 相撲協会は9日、幕下以下の力士ひとりが新型コロナウイルスに感染した疑いがあると発表した。8日の簡易検査で「陽性」と出たが、この日になって病院から“陰性の誤りだった”との連絡があったという。

 改めて受けたPCR検査の結果はきょう10日に判明するが、相撲はその競技の性質上、稽古場でも濃厚接触は避けられない。つまり、ひとり出た時点でその部屋にはクラスター(集団感染)の恐れが出てくる。

「相撲部屋は都内の、それも両国近辺に集中している。各部屋の力士は現在、協会から出稽古も含めて外出は原則禁止との通達が出されているものの、力士同士は横のつながりも多いですからね。部屋には力士だけではなく、行司や呼び出し、床山などが所属しているところもあり、例えば感染者が出た場合、その部屋の関係者だけを休場扱いにすればいいという話ではない。問題は角界全体に広がります。

 だからこそ協会も、無観客で行った3月場所は慎重に慎重を期し、ひとりでも感染者が出たら場所を途中で中止にするとした。場所中に千代丸が蜂窩織炎で高熱を出したときも大騒動になったわけですから、あの頃よりはるかに状況が悪化している5月場所の開催はいよいよ厳しくなったとみています」(角界関係者)

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