カギは山本太郎票 IOCが気がかりな東京都知事選の「数字」

公開日: 更新日:

加速するパンデミック、気になる支持率

 これまで、五輪開催に対する都民の声はほとんど伝えられてこなかった。ならば、都知事選の山本票が「リトマス試験紙」になるのではないか。

 政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏がこう語る。

「13年、山本氏が東京都から無所属で出馬した参議院選では約67万票。そこからどれだけ伸び幅があるかが重要です。都知事選は100万票というのがひとつの指標みたいなものになる。これを超えるか、もしくは現職の小池百合子氏の2番手につければ山本票の数字が意味のあるものになると思う。同時に、山本候補の得票数は都民の五輪開催の賛否を表すことになると言っても過言ではありません」

 これまでIOCは五輪開催国の選定にあたり、立候補したそれぞれの国、都市で開催支持率の独自調査を行っている。日本は16年大会の招致国として名乗りを上げたが落選。その際の国内支持率は55・5%だった。20年大会の誘致では、広報活動に力を入れ、70%にまで押し上げ開催をつかみ取った。IOCは、都民の意に反する開催は望んでいないのだ。

 先月29日、新型コロナウイルスによる世界の死者が50万人を超えた(米ジョンズ・ホプキンス大の集計)。新興・途上国で感染は拡大しており、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は「世界は新たな局面に入った。パンデミック(世界的大流行)は加速している」と警鐘を鳴らしている。

 IOC幹部の面々は、来年の五輪は「ぜひとも開催したい」と思っていても、「絶対に開催できる」と断言できる者はいない。中には、「今年中に中止を決めるべき」という声もあるという。

 一向に鎮火する気配のないコロナ禍に加え、都民の反対感情が大量の山本票につながれば、IOCは今秋にも「東京五輪中止」に動きだしても不思議ではない。

【写真】小池知事は終始ダンマリ…都知事選ネット討論会(19枚)
【写真】小池百合子は再選へ余裕の 都知事選注目候補の第一声
【写真】都知事選に出馬表明 山本太郎氏の熱弁を連写

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    戸郷が離脱、則本メッタ打ちで巨人が緊急補強へ…候補に挙がる「オリックス投手」の名前

  2. 2

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  3. 3

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  4. 4

    孤立深まる高市首相…国会10日ぶり正常化でも続く“包囲網” 与党内からも反発の声噴出の自業自得

  5. 5

    ベネズエラの剛腕マチャドが今オフ、オリックスとの契約満了で日米争奪戦に発展か

  1. 6

    小池栄子が一番の被害者? 佐藤二朗“ハラスメント騒動”に足引っ張られた「さよならノワール」の評価は上々

  2. 7

    高市首相が衆院集中審議に“出たくない”とブー垂れ…身内の自民国対「もう疲れ果てた…」ヘトヘトのお気の毒

  3. 8

    山田涼介が「令和最強アイドル」と評されるワケ…主演ドラマ「一次元の挿し木」は玉森裕太を三歩リード

  4. 9

    白井球審への“侮辱行為”で退場した一部始終「何やおまえ、いい加減にしろよ!おまえも未熟なんだから…」

  5. 10

    沈黙貫く橋本愛vs佐藤二朗「週刊新潮」で反論の泥沼化…SNS連投で"自滅"を心配する声も