著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

大坂なおみ「風船」の中で開幕する全米テニスでの期待度

公開日: 更新日:

 3月から中断していたテニスツアーが動きだした。先週、女子が一足先にパレルモ(イタリア)でスタート。100%開催の保証はないが、今月末の全米を含めたハードコート2大会を経てヨーロッパ(クレーコート)に移り、春から9月末に移動した全仏へと展開される。その後のアジアシリーズ、デ杯は軒並みキャンセルという変則シーズンである。

 大坂なおみ(22)、錦織圭(30)は来週からウエスタン&サザンと全米オープンに登場。いずれもニューヨークで開催される。米国のコロナ感染者数は現在も世界トップだが、全米を中止すれば2億8000万ドルの損失といわれ、無観客でも開催すれば放映権料で赤字半減。米国テニス協会(USTA)が編み出したのが“バルーン作戦”だ。

東京五輪のヒント

 会場のあるフラッシングメドウは、マンハッタン島とはイースト川を隔てたクイーンズ地区にあり、JFK空港と地続き。空港近くのホテルを大会宿舎にして、選手は会場と宿をリムジンで往復するだけ――。“風船”に封じ込めるアイデアは、コロナ後初のメジャー大会だけに、東京五輪のヒントになるかもしれない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?