原&阿部でオフに巨人が大量リストラ 澤村もリスト入り危機
「投げるボールは一級品で、潜在能力は菅野クラス。でも、期待値だけじゃ飯は食えない。原監督もサジを投げつつある」
巨人OBがこう言う。
22日の広島戦に先発、5四死球を与えるなど、3回途中5失点でKOされた畠(26)のことだ。
6回4失点だった16日の中日戦に続く背信投球で、今季は4試合の先発で0勝3敗、防御率5.95。原監督は「どういう言葉でフォローしていいかわからない」と四球連発に怒りをにじませ、すぐに二軍行きを決めた。冒頭のOBが続ける。
■中堅、ベテランが対象に…
「編成権を持つ原監督は今季、積極的に若手選手を一軍で試しつつ、入団から4~5年が経過した大卒、社会人選手や、高卒で25歳を越えたような中堅、ベテラン選手をふるいにかけています。畠は近大から2016年ドラフト2位で入団したものの、プロ4年間で通算8勝。素質を生かし切れないメンタルの弱さ、故障の多さが首脳陣の間で問題視されている。大卒10年目の澤村(32)だってそう。今季も13試合で1勝1敗、防御率6.08と低迷し、二軍落ち。二軍では阿部二軍監督に『こっちでも使えない』と三軍にまで落とされた。トレードのウワサが絶えません。現在、巨人の支配下選手は69人。70人枠ギリギリで、今秋のドラフト戦略によっては、相当数が整理対象になると選手は戦々恐々です」
チーム内のピリピリムードに拍車をかけたのがさる13日、二軍が中央大相手に大量20失点で惨敗した一件だ。阿部二軍監督は、「ウチより可能性を秘めている選手がいっぱいいる」と発言。日刊スポーツによると、7月26日のロッテ戦で2―1で勝利した試合後には、「もっと自分をヘボだと思えって言ったんだよ。打率1割なんて、育成とか言ったって、2軍でも使いたくなくなっちゃうだろって。1割台で1軍に呼ばれるのか? 2、3年、1割だったらクビだぞって」と選手にハッパをかけたという。
前出のOBが言う。
「今季から就任した阿部二軍監督は、いわゆる『二軍ズレ』している選手の多さに危機感を抱いています。二軍は、一軍の戦力になるための鍛錬の場であるにもかかわらず、なにがなんでも一軍で活躍してやろうという意識が希薄。二軍とはいえ、恵まれた巨人の環境に慣れきってしまっているというわけです。その認識は原監督と一致していて、大胆に編成面にメスを入れることで、三軍を含めたファームを活性化したいと考えているのです」