著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

692日ぶりの勝利 阪神藤浪の変化と進歩を感じた「死球後」

公開日: 更新日:

 先週前半の阪神巨人3連戦には、虎党として実にうんざりした。ご存じのとおり、阪神の3連続完封負け。巨人のエース・菅野智之にひねられただけならまだしも、今季ブレーク中の2年目右腕・戸郷翔征もまるっきり打てなかった。

 これは阪神打線のひとつの特徴だと思うが、打ち出すときはみんな仲良く打ち出して、打てなくなるときはみんな仲良く打てなくなる。サンズもボーアも大山悠輔も、調子の浮き沈みが同じような曲線を描いている。

 また、巨人戦になるとさっぱり打てなくなるのも阪神打線の傾向ではないか。今回の3連戦でも高橋遥人や青柳晃洋が好投したように、阪神の投手陣は巨人戦でもそこそこ安定しているのだ。

 この傾向、なんとなく90年代のダメ虎を思い出してしまう。あのころの巨人3連戦で相手先発が斎藤、桑田、槙原だったら、試合前から3連続完封負けを覚悟した。いくら阪神先発の藪が好投していても、亀山と新庄が仲良く凡退し、たまに和田がライト前ヒットを放つくらいだから、援護点はほとんどなく、その結果、しびれを切らした藪が七回くらいに炎上。一方の斎藤は涼しい顔で完封。なつかしい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手