都道府県駅伝男女とも中止へ 正月の箱根と実業団も厳しい

公開日: 更新日:

「やっぱり……」と思った関係者は少なくないという。 

 日本陸連は9日、来年1月17日、24日に開催予定だった女子(京都)と男子(広島)の全国都道府県対抗駅伝を中止する方針を発表した。

 この大会は他の駅伝とは異なり、普段は別々の所属先で活動、生活している競技者、スタッフが集まって各都道府県の混合チームを編成し、全国各地から大会開催地への移動も必要となる。混合チームの選手及び関係者の新型コロナウイルス感染対策の管理が厳しく、感染者または濃厚接触者がいることが判明した場合の影響が大きいためだ。

 1月の駅伝といえば、元日の全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)と、2日、3日に行われる東京箱根間往復大学駅伝競走が人気だが、この流れを受けて、この2大会も中止に追い込まれそうだ。ある大学関係者が言う。

「既に10月の出雲大学選抜駅伝(出雲市)と12月の全国中学駅伝(滋賀)の中止は決定している。12月の高校駅伝(京都)の中止発表も時間の問題ではないか。ニューイヤーは全国から実業団チームが前橋(群馬)に集まるし、正月の風物詩である箱根駅伝の沿道は超過密。公道を走る以上、応援自粛を呼びかけても意味がない。陸連が先月改定したガイダンスを見ても、会場の予防対策4項目は、密を防ぐためにかなり厳しい条件です。12月から来春にかけて、コロナの第3波、第4波は必ず来ると専門家はみている。甲子園の夢が消えた高校球児と同じ。中止になれば断腸の思いで諦めるしかありません」

 来年の正月は時間を持て余すことになりそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ