“阪神クラスター”も試合強行 球界が背負う五輪開催の重圧

公開日: 更新日:

 またお騒がせだ。25日、糸原、岩貞ら5選手とチームスタッフ2人の計7人がコロナに感染したと発表した阪神である。

■球団の制限を超える8人で食事

 阪神では3月末、藤浪ら3選手がコロナに感染したが、今度は“クラスター”。阪神OBが言う。

「大半の球団が遠征先での外食を禁止する中、阪神ナインは名古屋遠征時の9月19日に三々五々、外食に出かけた。球団は広島と名古屋の遠征時、指定日に限って球団関係者や家族と4人以内、2時間の制限付きで外食を許可。それが感染の一因になっただけでなく、糸原や福留らは制限を超える8人で食事していたのだから、球団の管理責任も問われます」

 阪神の谷本本部長は「非常に由々しき事態。私のミスジャッジ」と陳謝。急きょ、陽性者に加えて濃厚接触者と会食に参加した10選手の登録を抹消、藤浪ら二軍の9選手を東京に招集し、総勢19選手の一、二軍の入れ替えを行った。当然、神宮でのヤクルト戦は中止になると思われたが、NPBは臨時実行委員会を開き、「保健所の指示を受けながら、シーズン全120試合消化を目指すことを確認した」(セ・リーグの杵渕統括)とし、試合は強行された。一般のイベントなら、7人もの感染者が出れば、あらゆる事態を考慮して中止や延期になっていただろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 8

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 9

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  5. 10

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較