著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

錦織圭には高い「東京五輪」のハードル…カギは5月の全仏

公開日: 更新日:

 現状ツアーは若手の台頭著しく、ナダルとジョコビッチも健在――再起に失敗した今季を踏まえれば、来季に向けて大きな目標は立てられない。グランドスラムより東京オリンピックに照準を合わせるしかなく、そのオリンピックへのハードルも決して低くはない。

 オリンピックは64ドローの56人まではランキング順で、1カ国4人という出場制限がある。現時点でフランス7人、米国6人などのダブリがあり、暑い東京を避ける選手もいるが、最低60位は欲しい。カギは5月末の全仏だろう。オリンピックの参加基準が全仏終了時点のランキングで、錦織はここで360ポイントを守らないといけない。最悪、全仏までのポイントをすべて落とすと120位まで落ちてツアー生活が行き詰まる計算になる。

 オリンピックには開催国枠があってもせいぜい1枠。西岡良仁(51位)、杉田祐一(99位)、内山靖崇(101位)、ダニエル太郎(114位)が微妙な位置で狙っており、人気実力は錦織が上とはいえ、そう遠くない昔、絶対王者だった瀬古利彦がケガで走れず針のむしろに立たされた苦い記憶もある。60位以内は必須だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々