女子レスリング浜口京子をプールに投げ込んだアテネの夜
                         アテネ五輪の日本代表は銅メダルに終わりましたが、僕は「歴代代表チームの中で一番強いんじゃないか」という思いを今でももっています。
 北京五輪やWBCの代表チームと比べても、遜色はないという自信がある。僕自身が代表メンバーのひとりだったがゆえに、思い入れが強いのかもしれません。歴代の代表選手もまた、「自分がいたチームこそ最強」と思っているでしょう。
 それでも2004年アテネ五輪日本代表は強かった。五輪遠征中も、「このチームでシーズンを戦ったら、どれくらい勝つんだろうか?」とナインで話し合ったこともあります。
 誰かが「先発は松坂大輔、上原浩治、和田毅、清水直行、岩隈久志……」と言えば、別の誰かが後を引き取って、「谷間で番長(三浦大輔)と黒田博樹が登板すれば1年回せるぞ」と続ける。
 一流打者揃いの野手は言わずもがな。そんな話を、みんなでビールを飲みながらするわけです。
 僕ら代表メンバーが宿泊していたホテルは至れり尽くせり。長嶋茂雄監督のツテで日本人シェフが帯同し、毎日、日本料理を作ってくれた話は有名です。
                    

                                    
                                        
















