天空海翔馬は相撲経験皆無「夢は自動車整備士」から角界へ

公開日: 更新日:

30歳・立浪部屋・前頭16枚目

「てんくううみ」ではなく、「あくあ」。初見で読めた人はおそらくいないであろう、角界でも一、二を争う難読四股名だ。

 由来は出身地の茨城県大洗町にある「アクアワールド茨城県大洗水族館」。当初、部屋内では「天に空に海とくれば、下の名前には地の文字を入れた方が収まりがいいのでは」とも言われたが、「力士は地に着いちゃダメだから」という理由でボツになったという。

 高校卒業後は水戸産業技術専門学院に入学。大のカーマニアで、将来は自動車整備士になるのが夢だった。

 さるタニマチ筋が言う。

「ただ、当時から120キロくらいあったので、体が車体の下に入らない(笑い)。細かい作業も厳しいというので、泣く泣く整備士になる夢を断念した。そこで第2の夢である格闘家を志したが、それで食っていけるのはひと握りのトップ選手のみ。どうしようかと悩んでいたところ、父に相撲を勧められ、知人の紹介で立浪部屋に入門となった」

 学生時代は柔道で活躍し、インターハイに出場したこともある天空海だが、相撲経験は皆無。柔道家ならではの“癖”に悩まされ、長く幕下から抜け出すことができなかった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  3. 3

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    初の黒人力士だった戦闘竜さんは難病で入院中…「治療で毎月30万円。助けてください」

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が“本塁打王を捨てた”本当の理由...トップに2本差でも欠場のまさか

  4. 9

    “条件”以上にFA選手の心を動かす日本ハムの「圧倒的プレゼン力」 福谷浩司を獲得で3年連続FA補強成功

  5. 10

    吉沢亮は業界人の評判はいいが…足りないものは何か?