天空海翔馬は相撲経験皆無「夢は自動車整備士」から角界へ

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柔道経験者にありがちな、『脇がガラ空きになる』『投げに頼る』といった悪癖をなかなか直せなかった。ベースは押し相撲なのに、懐に入られたら抱えて払い腰気味に投げようとするなど、自滅の連続だった。そんな天空海も、弟弟子の明生に先に十両に上がられてからは目の色が変わった。朝青龍の甥っ子の豊昇龍も成長著しいとあって奮起、相撲の取り口まで変化した。明生、豊昇龍はいずれも四つ相撲の力士。彼らと日ごろから稽古をすることで、押しだけではなく正しい四つ相撲も取れるようになり、相撲の幅が広がった。柔道の癖? 今はみじんもありませんよ」(ある親方)

 大洗は2011年東日本大震災で、津波による大打撃を受けた。一時期は力士になるのを断念しようと思うほど悩んだ天空海だが、故郷のためにひと花ふた花、咲かせられるか。

▽天空海翔馬(あくあ・しょうま)
●本名は高畠祐貴
●1990年11月、茨城県東 茨城郡大洗町出身
●184センチ、168キロ
●最高位は現在
映画「君の名は。」の舞台となった場所で、ヒロインと同じポーズを取った写真をSNSに載せ、話題になったこともある

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