玉突き人事速報 菅野とダルに追い出される田中は西海岸へ

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費用対効果バツグン

 田中は住み慣れたニューヨークの球団でプレーしたいと考えているらしいが、そんな願望に結果として待ったをかけそうなのがダルビッシュ有(34=カブス)だ。

 ヤンキース同様、ニューヨークに本拠地を置くメッツの新たなオーナー、スティーブ・コーエンは、無駄な投資はしないが勝つための投資は惜しまないと公言。「3~5年でワールドシリーズを制覇したい」とコメントしている。

 そこでトレードによる補強で白羽の矢を立てたともっぱらなのがダルだ。カブスとは、来季から3年約62億円の契約が残っている。今季のサイ・ヤング賞投票2位、最多勝を獲得した右腕が年平均20億円強なら費用対効果はバツグン。サイ・ヤング賞を獲得したバウアー(29=レッズからFA)は総額200億円契約を希望しているそうだから、彼と比べてもはるかにコストパフォーマンスはいい。ナ・リーグのスカウトがこう言う。

「カブスは折からのコロナ禍の影響もあり、100人程度の球団職員を解雇したと聞きました。来オフ、ブライアント、バエス、シュワバー、リゾといった主力野手がFAになるし、再建モードに入るともっぱら。トレードで若手有望株が獲得できるなら、高給取りのダルは人件費削減の対象になるでしょう。メッツとのトレードは渡りに船だと思いますね」

 となると、菅野とダルにニューヨークを追い出されそうな田中の着地点は、西海岸の金満球団ではないか。

「エンゼルスかドジャースが有力です」と、前出のア・リーグのスカウトがこう続ける。

「エンゼルスは野手に比べて、明らかに投手が脆弱ですからね。実績ある先発を最低でも2人は獲得しないと厳しい。モレノ・オーナーは例年と変わらない補強費を投じると公言しています。ワールドシリーズを制したドジャースは、カーショーに続く先発の柱を欲しがっている。エンゼルスと同じロサンゼルスに本拠地を置き、周辺には日本人コミュニティーがいくつもある。昨年までは前田がいましたが、田中を獲得できれば商売上のメリットも大きい」

 菅野がメジャー挑戦することで、ダルや田中を巻き込んだ玉突き人事が実現するというのだ。

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