東京五輪開催に懐疑的 最古参委員はIOCの“アドバルーン”か

公開日: 更新日:

 またこの爺さんだ。

 東京五輪開催のために「選手にワクチンを優先接種させるべき」と主張した国際オリンピック委員会(IOC)のディック・パウンド最古参委員(78・カナダ)は、コロナ禍で今年夏の東京五輪開催に懐疑的な見方を示した。英BBC放送(電子版)が7日(日本時間8日)に伝えた。

 パウンド氏は「私は確信できない。ウイルスの急増は進行しているからだ」と語ったが、バッハ会長(67)を筆頭に他のIOC委員や東京五輪の関係者だってそんなことは百も承知だろう。7日に「不安はまったくない。(五輪を)やることは決まっている。準備はほとんど終わっている」と述べた組織委員会の森喜朗会長(83)でさえ、2日連続で2000人を超えた東京の新型コロナウイルス新規感染者数に内心穏やかではないはずだ。

 昨年からパウンド氏の東京五輪に関する発言は世界中で物議を醸してきた。新型コロナの感染拡大から、2月末に「五輪1年延期説」をいち早くブチあげ、バッハ会長を慌てさせたが、3月末にこれが実現したのはご存じの通りだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  2. 2

    “芸能界のドン”逝去で変わりゆく業界勢力図…取り巻きや御用マスコミが消えた後に現れるモノ

  3. 3

    渡辺謙63歳で「ケイダッシュ」退社→独り立ちの背景と21歳年下女性との再々婚

  4. 4

    参政党は言行一致の政党だった!「多夫多妻」の提唱通り、党内は不倫やら略奪婚が花盛り

  5. 5

    悠仁さま「友人とガスト」でリア充の一方…警備の心配とお妃候補との出会いへのプレッシャー

  1. 6

    伊東市長「続投表明」で大炎上!そして学歴詐称疑惑は「カイロ大卒」の小池都知事にも“飛び火”

  2. 7

    大阪万博は鉄道もバスも激混みでウンザリ…会場の夢洲から安治川口駅まで、8キロを歩いてみた

  3. 8

    早場米シーズン到来、例年にない高値…では今年のコメ相場はどうなる?

  4. 9

    中島歩「あんぱん」の名演に視聴者涙…“棒読み俳優”のトラウマ克服、11年ぶり朝ドラで進化

  5. 10

    米価高騰「流通悪玉論」は真っ赤なウソだった! コメ不足を招いた農水省“見込み違い”の大罪