現役に未練が…Jクラブの縁の下で支えることへのむなしさ
                         2003年からJ2大宮の通訳として再出発。04年には、三浦俊也監督体制でJ1初昇格を果たしたクラブを縁の下から支えた。
 大好きなサッカーに携わり、充実した日々を過ごしたが、どこか寂しさが募る状態だった。
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 大宮入りは、ジーコの実兄であるエドゥーの紹介だった。今も鹿島で監督通訳を務める高井蘭童氏が異動することになり、「欠員が出た」と知らされたのだ。当時コーチだった佐久間悟氏(元J2甲府GM)の面接を受けて一発合格。FC東京や浦和で活躍したトゥット、のちに甲府やガンバ大阪でブレークする若きFWバレーの面倒を見た。
「ブラジル人選手とは良好な関係を築けたし、通訳業務も面白かった。自分に『おっさんJリーガー』の道を開いてくれた水戸の西村卓朗GMとの出会いもあったし、04年のJ1昇格も感動的でしたね」
■現役に未練タラタラの自分が…
 それでもむなしさを覚えてしまう。周りは、れっきとしたJリーガーなのに自分は単なる裏方のひとり。その現実を日に日に感じるようになった。
                    

                                    
                                        
















