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安彦考真

1978年生まれ。神奈川県出身。43歳。身長175センチ、体重74キロ。2018年に練習生を経て「年俸ほぼ0円」でJ2水戸と40歳でプロ契約。19年にJ3のYS横浜に「年俸120円」で移籍。同年開幕戦に41歳1カ月9日で途中出場。ジーコのJ最年長初出場記録を更新した。20年限りで引退。「おっさんJリーガーが年俸120円でも最高に幸福なわけ」(小学館)が発売中。オンラインサロン「Team ABIKO」も開設した。

現役に未練が…Jクラブの縁の下で支えることへのむなしさ

公開日: 更新日:

 2003年からJ2大宮の通訳として再出発。04年には、三浦俊也監督体制でJ1初昇格を果たしたクラブを縁の下から支えた。

 大好きなサッカーに携わり、充実した日々を過ごしたが、どこか寂しさが募る状態だった。

 ◇  ◇  ◇

 大宮入りは、ジーコの実兄であるエドゥーの紹介だった。今も鹿島で監督通訳を務める高井蘭童氏が異動することになり、「欠員が出た」と知らされたのだ。当時コーチだった佐久間悟氏(元J2甲府GM)の面接を受けて一発合格。FC東京や浦和で活躍したトゥット、のちに甲府やガンバ大阪でブレークする若きFWバレーの面倒を見た。

「ブラジル人選手とは良好な関係を築けたし、通訳業務も面白かった。自分に『おっさんJリーガー』の道を開いてくれた水戸の西村卓朗GMとの出会いもあったし、04年のJ1昇格も感動的でしたね」

■現役に未練タラタラの自分が…

 それでもむなしさを覚えてしまう。周りは、れっきとしたJリーガーなのに自分は単なる裏方のひとり。その現実を日に日に感じるようになった。

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