著者のコラム一覧
安彦考真

1978年生まれ。神奈川県出身。43歳。身長175センチ、体重74キロ。2018年に練習生を経て「年俸ほぼ0円」でJ2水戸と40歳でプロ契約。19年にJ3のYS横浜に「年俸120円」で移籍。同年開幕戦に41歳1カ月9日で途中出場。ジーコのJ最年長初出場記録を更新した。20年限りで引退。「おっさんJリーガーが年俸120円でも最高に幸福なわけ」(小学館)が発売中。オンラインサロン「Team ABIKO」も開設した。

「月給1円 年俸10円」39歳でJ2水戸と念願のプロ契約

公開日: 更新日:

「知名度を上げようとする40歳Jリーガーと契約するクラブは間違っている」といった投稿がSNSで届いた。ますます思い悩んでしまい、鳥栖や清水のテストを受けた時のような「イップス」に近い状態におちいった。

「そこから抜け出すために朝起きてすぐ、選手寮のトイレに行って『俺は最強だ!』と言い聞かせながら、笑顔をつくる練習をしたんです。車いすテニスの国枝慎吾さん(パラリンピック金メダリスト)のプレッシャー克服法だと聞いて取り入れました。それを繰り返すことで『迷うは行動前・悩むは行動後』と割り切れるようになった。練習試合でもゴールを奪ったりと、明らかにプレーも変わりました」

 だが、出番どころかベンチ入りの機会もないままシーズンは進み、11月17日の最終節・金沢戦前に戦力外通告を意味する<0円提示>を受けた。

「ロクに活躍できなかったけど、プレー以外の姿勢から<何か>を感じてもらえたことは自信になりました。一方で明日がない立場であることも痛感した。Jリーガーという肩書にしがみつきたい自分もいる中、これからどうしたらいいのか、葛藤に苦しみました」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々