五輪“不参加国”ロシアのワクチンは開催の救世主になるか

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「コロナ感染を100%抑え込む策がない以上、五輪がワクチン頼みになることは分かっていたはずです。我々も、米ファイザー製や英アストラゼネカ製の効力や副反応について情報を集め、日々勉強している。そこで知ったのは、中国製のワクチンは安全性が確認できていないが、ロシア製の『スプートニクV』は意外に専門家の評価が高いことです。当初は臨床試験が問題視されたが、英国の医学誌で90%以上の効果が確認されたという報道も見ました。ロシアは先日、国内で3種類目のワクチンを承認。これまで以上に海外供給に力を入れるという。日本でも、ぜひ特例承認して欲しい」

 ロシアといえば、データ改ざんなど、組織的なドーピング不正で、東京五輪や来年の北京冬季五輪などに代表選手を派遣できず、違反歴や疑惑のない選手だけ個人資格で出場が認められる。

 ドーピング違反で五輪に参加できないロシアのワクチンが、東京五輪の救世主になるとすれば皮肉な話である。

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