著者のコラム一覧
後藤逸郎ジャーナリスト

1965年生まれ。毎日新聞大阪経済部次長、東京本社特別報道グループ編集委員などを経て現職。著書に「オリンピック・マネー 誰も知らない東京五輪の裏側」(文春新書)。

日本の対策は抜け穴だらけ…訪日外国人がもたらす感染爆発

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルスの感染拡大で延期された東京オリンピック・パラリンピック大会。世界で感染が収束しないまま、政府と組織委員会、国際オリンピック委員会(IOC)は開催姿勢を崩さない。感染防止を軸とした対策が不十分なままのオリンピック開催が、日本にもたらすリスクを検証する。

「4月の終わりが適切な時期だと思う」

 IOCのデュビ五輪統括部長は2月24日、東京大会の観客受け入れの判断を先送りした。コロナ収束に賭け、内外の観客を東京大会に呼び込みたい意図が透ける。

 国家主権の担い手として、感染症から国民を守ることを優先すべき日本政府も、オリンピックを観戦する訪日外国人入国に拘泥している。その感染対策は抜け穴だらけで、オリンピック終了後に感染爆発を招く最大のリスクとなっている。

 政府は昨年12月、オリンピックを観戦する訪日外国人に対し、入国時の2週間待機を免除し、公共交通機関利用を認める考えを明らかにした。海外からの新型コロナ変異株流入を防ぐため、世界のほとんどの国は、外国人の入国後2週間待機を求めている。世界保健機関(WHO)は新型コロナの潜伏期間を最大14日間と定めているためだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  3. 3

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  4. 4

    浜田省吾の父親が「生き地獄」の広島に向ったA.A.B.から80年

  5. 5

    山尾志桜里氏は出馬会見翌日に公認取り消し…今井絵理子、生稲晃子…“芸能界出身”女性政治家の醜聞と凄まじい嫌われぶり

  1. 6

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  2. 7

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  4. 9

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 10

    フジ親会社・金光修前社長の呆れた二枚舌…会長職辞退も「有酬アドバイザー」就任の不可解