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後藤逸郎ジャーナリスト

1965年生まれ。毎日新聞大阪経済部次長、東京本社特別報道グループ編集委員などを経て現職。著書に「オリンピック・マネー 誰も知らない東京五輪の裏側」(文春新書)。

コロナ禍で露呈した正体 IOCは“世界最大のスポーツ興行主”

公開日: 更新日:

「事の始まりには不思議な力が宿る」

 国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は3日、東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会と日本政府、東京都、IOC、国際パラリンピック委員会(IPC)の5者協議の冒頭、独詩人ヘッセの詩を引用し、協議に期待を寄せた。だが、合意内容は、訪日外国人客受け入れ是非の月内判断だった。政府と組織委は訪日外国人客見送りへ舵を切り、バッハ会長の通常開催論はようやくついえた。

 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は1日、世界の新型コロナウイルス感染が7週間ぶりに増大し、ワクチン頼みは限界があると、感染拡大抑制措置を緩和しないよう各国に要求。マイク・ライアン上級ディレクターは、年内コロナ収束を非現実的と断じた。コロナ禍は世界を席巻し続けているのだ。

 だが、バッハ会長はこの1年「WHOの助言に従う」と繰り返しながら、通常開催に拘泥した。IOCは2009~10年にWHOが新型インフルエンザパンデミック宣言中、バンクーバー冬季五輪を開催した過去がある。

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