マエケン初開幕投手 データが語るダル&大谷以上の高コスパ

公開日: 更新日:

 コストパフォーマンスもバツグンにいい。

 マエケンの年俸は約3億3000万円。2016年にドジャースと結んだ契約で、最多勝のタイトルを取ろうが、サイ・ヤング賞を取ろうが、8年間の年俸は約3億3000万円と決まっている。

 基本給が低い代わりに、毎年最大約11億円の出来高払いがあるとはいえ、年俸と出来高を合わせても約14億3000万円に過ぎない。基本給が少ないうえにトレード拒否権も契約を破棄できるオプトアウト条項もない契約はあまりにヒド過ぎると選手会が問題視したほど。球団側にとってはうまみだらけの契約が、あと2年、23年のシーズンまで続くのだ。スポーツライターの友成那智氏がこう言った。

「WARという選手の貢献度を示す指標があります。それをもとに計算すると、日本人選手の大半は年俸分の働きをしていません。例えば昨年までヤンキースでプレーした田中(現楽天)の貢献度は、7年分の年俸(約169億円)の68%程度です。ドジャースやヤンキースで投げた黒田がただひとり、年俸分の活躍をしましたが、前田はその黒田をはるかにしのぐコストパフォーマンスの良さです。過去5年間、長期にわたる離脱が一度もなく、毎年、コンスタントにチームに貢献。昨季は1イニングあたりに許した走者の数を示すWHIPが0.75とメジャーでダントツによかった(歴代でも00年のペドロ・マルティネスの0.74に次ぐ2位)。サイ・ヤング賞投票で2位に入ったのも当然の働き。費用対効果で言ったらナ・リーグ2位のダルビッシュ(34)よりはるかにいい。本来なら年俸20億~25億円の価値のある選手です」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  2. 7

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  3. 8

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  4. 9

    巨人が来秋ドラ1指名?明治神宮大会で躍動の青学大154キロ右腕・鈴木泰成は“4年越しの恋人”

  5. 10

    周囲が気を揉むドジャース山本由伸の結婚適齢期…今季大活躍でスポンサーからの注目度も急騰

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  3. 3

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  4. 4

    "お騒がせ元女優"江角マキコさんが長女とTikTokに登場 20歳のタイミングは芸能界デビューの布石か

  5. 5

    【独自】江角マキコが名門校との"ドロ沼訴訟"に勝訴していた!「『江角は悪』の印象操作を感じた」と本人激白

  1. 6

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  2. 7

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  3. 8

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 9

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  5. 10

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール