【新人王候補の素顔】楽天早川は1週間スケジュールの猛者

公開日: 更新日:

早川隆久(楽天 22歳・1年目)

 1年目から2ケタ勝利は堅い――まだ一球も投げていないうちから、そう言われるほど期待は高い。

 早大時代は左腕から繰り出されるMAX155キロの直球を武器に通算14勝。4年秋のリーグVの原動力になった。

 性格は慎重かつストイック。木更津総合の五島卓道監督は「最大の特徴は『実現可能な目標を立てる』ことです」と、こう続ける。

「まず、直近に取り組む目標を立ててから、1週間刻みのスケジュールを立て、実行に移す。例えば『冬にツーシームを覚える』と目標を立てたら、まず1週間は黙々と練習に励む。そこで成果が薄かったり、『このままでは無理そうだ』と判断したら、アプローチを変えてスケジュールを組み直す。常に考えながら練習に励んでいた。まさにアマチュアのかがみですよ。早川が卒業した後も、部員たちには『こういう先輩もいたんだぞ』と教えるようにしています」

 もっとも、生真面目がゆえに融通が利かない面もあった。

「テングというか独り善がりになりかけた時期もあった。真面目がゆえに、他人には構っていられない、というのが態度に出ていたんです。だから私も叱ったというほどではありませんが、『自分がいち早く練習を終えたなら、まだ走っている選手を応援するとか、野手のティー打撃を手伝ってやるとかあるよな? 自分の時間を他人にも使ってやりなさい』と言ったことがある。大学に進学してからは明大の森下くん(現広島)からも、『野手に感謝を伝えるのも投手の仕事だ』と教わったそうです」(五島監督)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  3. 3

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  1. 6

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  2. 7

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 10

    大山悠輔逃し赤っ恥の巨人にOB評論家《良かった》 FA争奪戦まず1敗も…フラれたからこその大幸運

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  2. 2

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  3. 3

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  4. 4

    W杯最終予選で「一強」状態 森保ジャパン1月アジア杯ベスト8敗退からナニが変わったのか?

  5. 5

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  1. 6

    指が変形する「へバーデン結節」は最新治療で進行を食い止める

  2. 7

    ジョン・レノン(5)ジョンを意識した出で立ちで沢田研二を取材すると「どっちが芸能人?」と会員限定記事

  3. 8

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 9

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  5. 10

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も