卓球代表は8カ月“中国レス”も 五輪ぶっつけ本番はむしろ吉

公開日: 更新日:

「試合をすればするほど実力差がハッキリしますし、分析も進む。レベルに差がある場合、対戦して得をするのは強者側だと私は考えています。だから長期的な間が空くことは日本にとってはプラスです。中国からすれば、日本勢がどれだけ成長し、新しい技を身に付けたのかというデータが取れない。この期間で実力をさらに磨いた上でのぶっつけ本番ならば、本来の力関係と違う番狂わせが生じる確率が上がると思います」

 特にエース伊藤は独特な戦闘スタイルから、この恩恵を多く受けるという。

「ドライブで攻める普通の選手と違って、積極的にスマッシュを打つ。回転の分かりにくいサービスもある。ラケットの裏面は『表ソフト』という回転の掛かりにくいラバーを付けているため、彼女ならではの独特な技も多く、非常にユニークな選手です。伊藤は相手に手の内を見せるのを避けたいし、中国側は少しでも多く伊藤とやっておきたい、という状況だったのです」

 長らく五輪表彰台の1位、2位を独占してきた中国に、一泡吹かせることができるか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」