著者のコラム一覧
六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

“2日天下”に終わった欧州スーパーリーグ構想の深層<下>

公開日: 更新日:

 サッカー月刊誌「カルチョ2002」の編集長に就いた2001年、スペインに渡った。当地のサッカー週刊誌「ドンバロン」と提携してラ・リーガに特化した専門誌を創刊しようというプランがあった。

 しかし、結論から言うと提携話は断られた。1975年創刊のドンバロンは、オーナーにとって「ビジネスではなくて趣味でやっている」というのが、その理由だった。

 彼はディナーを終えると我々を近くにある大きなバル(居酒屋)に案内した。営業はすでに終了しているようだったが、テーブルは片隅に集められ、20人近い男女が思い思いの楽器を持って待っていた。そしてスペインの民族音楽でもてなしてくれた。

「ドンバロン」のオーナーがこう言った。

「自分は若い頃、サッカーのプロ選手かミュージシャンになりたかった。しかし、両方ともその夢は叶わなかった。今(バルセロナに本拠を構える)エスパニョールのオーナーと楽団のオーナーを兼務しているのは、自分が果たせなかった夢を支援したいからだ。だからドンバロンの提携も断った」とのことだった。

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