著者のコラム一覧
六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

“2日天下”に終わった欧州スーパーリーグ構想の深層<下>

公開日: 更新日:

 楽団はもちろんプロで、世界各国を回って演奏しているという。この日はたまたま練習日だったので、オーナーが招待してくれて我々は貴重な体験ができたのだった。

 エスパニョールは2016年に中国の玩具メーカーが買収したが、2020/2021年シーズンは最下位に終わり、2部に降格してしまった。「ドンバロン」も2011年、経済危機と主任編集者のスキャンダルで廃刊になっている。

 こうした歴史的な背景を鑑みるに、スペイン・リーグのオーナーというのは、パトロン気質が多分にあるような気がする。「クラブは自分の所有物」という感覚だ。

■イングランドとスペインの歴史的な背景の違い

 同じことは、ルネッサンス発祥の地イタリアにも当てはまる。

 ユベントスはアンドレア・アニエリ会長を始めとするアニエリ・ファミリーの持ち物であり、ACミランはメディア王と呼ばれ、元首相でもあるシルビオ・ベルルスコーニ現名誉会長の私物という印象が強い。

 ちなみにアニエリ・ファミリーはトリノに本社を置く巨大産業を経営しており、自動車のフィアットを筆頭に鉄道、船舶、航空機などの製造を手掛けている。自動車はアルファロメオ、ランチア、アバルト、マセラッティなども傘下に収めている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  4. 4

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  5. 5

    ウクライナ出身力士 安青錦がすべてを語った…単身来日して3年、新入幕で敢闘賞

  1. 6

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  2. 7

    奥さんが決断してくれた…元大関の小錦八十吉さん腎臓移植を振り返る

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  5. 10

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"