競技開始まで1週間で「お台場トイレ臭」問題再燃!“灼熱肥溜め”に打つ手なし

公開日: 更新日:

■1.2億円「アサリ作戦」でも解決せず…

 それによると、〈(砂投入後)約80日経過した箇所において潜水調査をしたところ、良好な状態で砂層を形成していました〉〈注意深く観察すると、砂質を好むアミメオニスピオなどが生息していました〉という。スピオとは、海洋生物ゴカイの一種。湾内の生態系に変化は見えつつあるようだが、はたして「肥溜め」問題は解決できたのか。お台場の水質について問題提起した港区議会議員の榎本茂氏はこう言う。

「アサリが全てを解決してくれるわけではありません。アサリは海中の微生物を食べると『偽糞』という有機物を排出します。その偽糞をバクテリアが分解する際に大量の酸素を消費することで、水中に無酸素状態の層が発生する。その層に、臭いの原因となるメタンガスを発生させる微生物が集まるのです。アサリが微生物を食べることで、水の透明度は上がるかもしれませんが、臭いの改善にはつながらないと考えられます」

 夏本番の到来で、水温上昇も必至。「灼熱肥溜め」を泳がされる海外選手たちは絶対、日本を嫌いになりそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ