ライバル不在が招く白鵬の“永世横綱” 土俵のレベルダウンが名古屋場所でもハッキリ

公開日: 更新日:

 自称「大横綱」の笑いが止まらない。

 19日、優勝一夜明け会見で喜びを口にした白鵬(36)。

「場所前は引退の2文字が近づいていたので、今まで以上に自分を奮い立たせた」と話し、今後の進退については「それは僕が考えることじゃないんで。周りが進退と言ったら進退」と続けた。

 横綱の進退は基本、横綱自身が決めるというのが角界の常識。白鵬の弁は開き直りにしか聞こえないものの、その気持ちもわからないでもない。

 今回の名古屋場所は6場所連続休場と手術明けにもかかわらず、無人の荒野を行くがごとし、全勝で45回目の優勝を決めた。

 ある角界OBは「今の力士は素直すぎる」と、こう続ける。

「衰えてきたとはいえ、相手は土俵の第一人者たる横綱です。挑戦者は張り手、ぶちかまし、かち上げ、変化とどんな手を使ってでも勝ちに行くべき。変化なんて食らう方が悪い。それを今の力士は横綱にわざわざ真正面から攻めて負けに行く。立ち合いで徳俵まで下がった7日目の翔猿は、まだ頭を使った方です。かつては出羽海一門が力士、親方衆総出で双葉山の相撲を研究して、連勝を止めた。今は親方衆もただ『前に出て攻めろ』くらいしか指導していない。『違反でなければ、勝つためには何をしてもいい』と思っている白鵬に勝てないのは当然です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明