快進撃ヤクルト 優勝のカギを握る“フル稼働”救援陣の負担軽減

公開日: 更新日:

 残り25試合、果たしてその救援陣が最後まで息切れせずにもつのか、という不安である。前述したカモの3球団との対戦にしても、これまで3点差以内の試合が中日とは21試合中15試合、DeNAとは21試合中13試合、広島とは19試合中13試合もあった。つまり、勝ちパターンの救援陣がシーズン終盤にかけて出場機会が増し、さらに負担がのし掛かる可能性があるだけになおさらだ。

 投手出身の高津監督と伊藤投手コーチが負担を減らすべく慎重に起用しているものの、そこはそもそも戦力に劣る球団である。やりくりには限界があり、清水は120試合制の昨季も52試合、マクガフは19年に65試合、昨季も50試合に登板している。いつガタがきても不思議ではない。

 今季の清水は3連投(3日連続)が2度、マクガフは4度、チーム全体でも12球団で2番目に多い11度の3連投があるなど、ブルペンには負担が掛かっている。

 投手をぶっ壊さず、いかに勝ち星を積み上げられるか、高津監督の手綱さばきにかかっている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋