オズ選手兼監督がドバイ国際大会へ決意「ビーチサッカーの価値を高めるために一丸となる」

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 ビーチサッカーの国際大会「インタ-コンチネンタル ビーチサッカーカップ 2021」(UAE・ドバイ)が、11月2日に開幕する。

 出場するのは各大陸を代表する強豪8カ国。日本はロシア、イラン、パラグアイと同組に入ってグループステージを戦う(別組はホスト国のUAE、ポルトガル、スペイン、セネガル)。各組上位2カ国が準決勝に進出。3、4位は5~8位決定戦に回る。

 大黒柱の茂怜羅オズ選手が監督を兼任するビーチサッカー日本代表にとって、早々と巡ってきたリベンジのチャンスである。

 2日のグループリーグ初戦(日本時間午後11時45分キックオフ)の相手は、8月に開催されたビーチサッカーW杯のホスト国にして、初優勝を飾った難敵のロシア代表。

 日本代表は、2年前のパラグアイW杯の3位決定戦、ロシアW杯のグループリーグ、そして決勝と「3連敗」を喫している。

 ロシアで初のファイナリストの栄に浴し、世界2位の称号を手にした日本代表にとって「屈辱の4連敗」は許されない。

 試合内容よりも「とにかく勝利する」ことに徹し、W杯王者ロシアに土を付けることで決勝トーナメント進出、そして、インターコンチネンタル制覇に向けて弾みを付けてもらいたい。

「ロシアW杯の準優勝が話題となったビーチサッカーですが、その国内お披露目となるはずだった9月の全日本ビーチサッカー大会(兵庫・明石)が新型コロナの影響で中止となり、アピールの場を失ったのは本当に残念でした。まだまだ知名度の低いビーチサッカーの場合、やはり<国際大会で勝ち上がっていく>ことが大事です。勝利を重ねることで各メディアの扱いも大きくなり、それが認知度を増していくことに繋がります。今大会はW杯決勝の再現となるロシア戦、フル代表など全カテゴリーで日本の宿敵イランとの2戦目、パラグアイW杯でもロシアW杯でも戦って2連勝した相手パラグアイとの3戦目と、目の離せない熱戦が続きます。初招集2選手のプレーぶりも含めて注目したいと思います」(元サッカーデイジェスト編集長の六川亨氏) 

 2戦目のイラン戦は日本時間4日午前1時キックオフ。3戦目のパラグアイ戦は同4日午後9時キックオフだ。

 https://beachsoccer.com/watch でストリーミング配信される。

「ロシアにしっかりと借りを返したい」(大場崇晃)

▽茂怜羅オズの話

 ロシアW杯以来の代表チームとしての活動ですが、W杯と変わらない高いモチベーションで今大会も結果を残したいです。初招集の選手には、所属チームと同じプレーを期待したいです。今大会では若い選手にもチャンスを与え、次のW杯に向けた新しいチーム作りも視野に入れながら、結果を求めて戦いたいと思います。初招集の松岡吏(つかさ)選手には、パワーとオーバーヘッドを活かしながら、海外選手との戦いでも自分の力を発揮することを期待します。田中颯(はやて)選手には、スピードとボールコントロールを使いながら、攻撃に繋げていってほしいです。W杯でいただいた温かい応援とメッセージに心から感謝しています。これからもビーチサッカーの価値を高めるためにも選手、スタッフが一丸となって頑張ります。今大会も応援をよろしくお願いします」 

▽松岡吏選手の話

「初めての代表、初めての海外での試合なので緊張もありますが、周囲の皆がほぐしてくれるので感謝しています。試合では、自分の持ち味を発揮できるように頑張りたい。(自身の)持ち味はパンチのあるシュート、反転してからのシュート、オーバーヘッドです。高校を卒業してビーチサッカーに転向し、ずっと日本代表を目指してきました。ロシアW杯は「この舞台に立てなくて悔しい」と思いながら見ていました。その悔しさを練習にぶつけて頑張ってきました。転向5年目の代表入りを素直に嬉しいと思いますが、今大会は(これからも日本代表として)世界と戦っていくためのチャンスと思っています。ぜひモノにしたい思います」

▽大場崇晃選手の話

「まずはロシアにしっかりと借りを返したいですね。ここ(ドバイ)は昼間は暑いですが、夕方から夜になると湿度はありますが、比較的涼しくなります。あと試合会場は(ロシア)W杯の会場と比べると<砂が浅い>と感じます。早急に体を馴らしたいと思います。日本代表の試合は<まずは結果を残す>ことが大事です。(10月31日に現地入りして試合まで)少ない時間を有効に使いながら、チームとして最大限の準備をしっかりと進めていき、チーム全員で<勝ちに行く>意識を共有したいと思います。代表というのは、いつ呼ばれなくなるか、分からない場所です。すべての試合に<勝ち切る!>という強い気持ちで臨みます」

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