中日1位・ブライト健太 愛読書は「第二の父」から渡された伊坂幸太郎の小説

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「よく聞かれるんですけど、自分は全然、英語が話せない。それが本当に残念です(笑い)。あ、でも、父と話していることは全部理解できる。僕のことは『ちょっと英語ができる日本人』だと思ってもらえれば」

■“ケンケン”で全力疾走し内野安打に

 都立葛飾野高までは無名だった。ただ、こんな逸話がある。3年春の東京都大会2日前、右足首靱帯を損傷。強豪・日大三戦では松葉杖をつきながらベンチ入りすると、コールド負け直前で代打出場を直訴した。右足はまともに動かせず、バットを杖にしてバッターボックスへ。右足を浮かせて構えると、何とかバットに当て、“ケンケン”で全力疾走。内野安打にしてみせた。

 この「伝説」について本人はこう振り返る。

「笑っちゃうくらいボコボコにされていたので、どうにか爪痕を残したかったんです」

 監督を務めていた葛飾野高の海洲安希央教諭(45=公民)はこう話す。

「私はブライト選手が3年生の4月に赴任しましたが、1、2年生のときは鳴かず飛ばずだったと聞いていた。でも、バッティングやトレーニングに対しても人一倍意識が高かった。当時、三鷹にある野球塾にも週1回通っていて、そこで教わったバッティングフォームや指導内容を僕に教えてくれていました」

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