青学大の箱根総合圧巻V生んだ原監督「言葉のマジック」 4連覇含む総合9度制覇の名将が分析

公開日: 更新日:

■豊富な戦力を上手にコントロール

「まず、青学大は戦力が豊富。高校時代に駅伝で揉まれた選手が毎年入ってくる。近年、箱根の強豪校になったこともあるし、監督のスカウト力も大きい。原監督本人から聞いたわけではないが、選手には強制的な練習はさせてはいないはずだ。各自に目標を設定させ、伸ばしているのではないか。ランニングフォームに関しては、2年前の優勝時より選手の腕の振りがさらによくなってきた。フォームは前後、横、上などから立体的に見て、滑らかで無駄のない動きに修正する。指導経験があるからわかるのだが、選手の走りや表情から『練習をやらされている』という雰囲気が感じられない。一方、戦力が豊富なことはいいことばかりではない。チーム内でレギュラー争いが激しく、監督が思った以上に選手たちは自己記録を意識し、トレーニングで負荷をかけてしまう。最近は厚底シューズがはやっており、歩幅が広くなり、着地の抵抗が大きい。腰回りや股関節周辺などを痛めやすく、故障につながるケースが多い。そこは監督やコーチのコントロールが必要となるが、原監督は気配り、目配りにたけているのだろう」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」