青学大の箱根総合圧巻V生んだ原監督「言葉のマジック」 4連覇含む総合9度制覇の名将が分析

公開日: 更新日:

■豊富な戦力を上手にコントロール

「まず、青学大は戦力が豊富。高校時代に駅伝で揉まれた選手が毎年入ってくる。近年、箱根の強豪校になったこともあるし、監督のスカウト力も大きい。原監督本人から聞いたわけではないが、選手には強制的な練習はさせてはいないはずだ。各自に目標を設定させ、伸ばしているのではないか。ランニングフォームに関しては、2年前の優勝時より選手の腕の振りがさらによくなってきた。フォームは前後、横、上などから立体的に見て、滑らかで無駄のない動きに修正する。指導経験があるからわかるのだが、選手の走りや表情から『練習をやらされている』という雰囲気が感じられない。一方、戦力が豊富なことはいいことばかりではない。チーム内でレギュラー争いが激しく、監督が思った以上に選手たちは自己記録を意識し、トレーニングで負荷をかけてしまう。最近は厚底シューズがはやっており、歩幅が広くなり、着地の抵抗が大きい。腰回りや股関節周辺などを痛めやすく、故障につながるケースが多い。そこは監督やコーチのコントロールが必要となるが、原監督は気配り、目配りにたけているのだろう」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手