全豪OP4連覇狙うジョコビッチ 特例から一転「ビザ取り消し入国拒否」の全舞台裏

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 外交問題にも発展しかねない。

 6日、男子テニスで世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(34=セルビア)が豪州への入国を拒否された。

 ジョコビッチは4連覇のかかる全豪オープン(OP)出場のため豪州入り。しかし、新型コロナウイルスワクチンを接種しておらず、接種の医学的免除のための適切な証拠を提出できなかったとして入国ビザを取り消された。

 豪州テニス協会はジョコビッチを含む複数の選手に特例措置を認めていたが一転、政府がこれを突っぱねた格好だ。これにセルビアのブチッチ大統領が豪州政府の対応を批判するなどスッタモンダの様相を呈している。

 豪州の水際対策は、かねて他国とは一線を画す厳しいものがあった。2020年3月から昨年10月まで断続的にロックダウンを敢行。累計262日のロックダウンは世界最長だ。アスリートへのワクチン接種に関しても対応は早く、日本では東京五輪代表への優先接種に対して批判が高まる中、いち早く代表選手への優先接種を開始。豪州はコロナによる死亡率が世界で最も低い国のひとつといわれている。スポーツライターの武田薫氏はこういう。

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