サッカーW杯であるか「本当のボイコット」 開催地は人権問題抱える金満カタール

公開日: 更新日:

 こちらの問題も無視できない。

 英国のデーリー・メール紙は10日、今年11月に行われるサッカーワールドカップ(W杯)開催国の中東カタールにおける人権問題を取り上げた。記事によれば、競技場や関連施設、道路などの建設現場で働いていた外国人が、酷暑や長時間労働などが原因で累計約6500人が死亡。カタール政府と国際サッカー連盟(FIFA)は悲惨な現状を無視していると批判した。

 社会学者で海外のスポーツ事情に詳しい、現代社会総合研究所の松野弘所長が言う。

「王族支配が続く産油国のカタールは、人口が約290万人。その約9割が南・東南アジアの外国人労働者です。潤沢なオイルマネーで裕福になった王族たちは移住させた外国人を過酷な条件下で働かせ、彼らの犠牲のもとに発展を遂げてきた。この国は王族とカタール人が牛耳る、かつての奴隷制国家のような存在と言っても過言ではない。W杯があろうが、なかろうが、その国家体制に変わりはありません」

■「主催者は大金を出す国には何も言えない」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「SMAP再結成」を遠ざけた木村拓哉の余計な一言…「教場」スポンサー離れで制作延期の弱り目

    「SMAP再結成」を遠ざけた木村拓哉の余計な一言…「教場」スポンサー離れで制作延期の弱り目

  2. 2
    「BE:FIRST」Mステ初出演で“ジャニーズの圧力”が白日の下に…過去には沖田浩之、竹本孝之も出演できず

    「BE:FIRST」Mステ初出演で“ジャニーズの圧力”が白日の下に…過去には沖田浩之、竹本孝之も出演できず

  3. 3
    ジャニーズの闇を“最もよく知る男”はどこへ…10.2会見欠席なら「紅白出場ゼロ」まっしぐら

    ジャニーズの闇を“最もよく知る男”はどこへ…10.2会見欠席なら「紅白出場ゼロ」まっしぐら

  4. 4
    元シブがき隊・本木雅弘はなぜ潰されなかった? 奥山和由氏が明かしたメリー氏の「圧力」

    元シブがき隊・本木雅弘はなぜ潰されなかった? 奥山和由氏が明かしたメリー氏の「圧力」

  5. 5
    介抱するフリしてトラック車内で性的暴行 下半身裸の女性を路上に放置しパンティーを投げつける

    介抱するフリしてトラック車内で性的暴行 下半身裸の女性を路上に放置しパンティーを投げつける

  1. 6
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  2. 7
    Snow Man依存で業績回復の不二家が恐れるジャニオタ離れ…“ジャニ切り”企業が株価低迷の最中

    Snow Man依存で業績回復の不二家が恐れるジャニオタ離れ…“ジャニ切り”企業が株価低迷の最中

  3. 8
    ヤマト運輸「大量解雇」は数千人規模 個人事業主約3万人に続き、パートも対象へ

    ヤマト運輸「大量解雇」は数千人規模 個人事業主約3万人に続き、パートも対象へ

  4. 9
    岩井明愛には思わぬ誤算で「完全」消滅…3週連続Vへ挑むシーサイドコースの“異変”

    岩井明愛には思わぬ誤算で「完全」消滅…3週連続Vへ挑むシーサイドコースの“異変”

  5. 10
    オリオールズ藤浪晋太郎はポストシーズン戦力外危機…渡米1年目の地区Vから一転、何が?

    オリオールズ藤浪晋太郎はポストシーズン戦力外危機…渡米1年目の地区Vから一転、何が?