鈴木誠也の市場価値にも悪影響か…ロックアウト解決へMLBが調停依頼の行く末

公開日: 更新日:

 選手会との労使交渉で難航する大リーグ機構(MLB)が、ついに第三者機関に解決を委ねることになった。複数の米メディアが日本時間4日に報じたところによれば、政府機関の連邦調停局に仲裁を求めるという。

 第三者による調停には交渉相手の合意が必要。MLB側は選手会側の了解が取れ次第、同局に依頼する。

 連邦調停局は、ストに発展した1995年の大リーグの労働争議にも介入したが、当時の選手会理事を務めていたトム・グラビン(ブレーブス)は「経営者サイドの主張ばかり聞き入れ、我々の要求には耳を傾けてくれさえしなかった」と、調停局による経営者寄りのジャッジに不満をあらわにしていた。

 同局は大リーグ以外にも北米アイスホッケーNHL、プロフットボールNFL、サッカーのMLSなど米国内のプロスポーツの紛争処理に関わってきた。2005年には北米プロスポーツ史上最悪と位置付けられるNHLの労働争議を収めたが、機構と選手会の合意事項は折衷案ではなく、経営者寄り。チームの年俸総額、選手の年俸はともに減額されるなど、選手会側が大幅な譲歩を強いられる結果となった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  2. 2

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  3. 3

    ヤクルト青木“GM”が主導したバランスドラフトの成否…今後はチーム編成を完全掌握へ

  4. 4

    森下千里氏が「環境大臣政務官」に“スピード出世”! 今井絵理子氏、生稲晃子氏ら先輩タレント議員を脅かす議員内序列と評判

  5. 5

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  1. 6

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  2. 7

    高市首相が狙う悪夢の“強権官邸”復活…安倍時代の再来へ「経産-警察ライン」で恐怖政治

  3. 8

    最終盤の宮城県知事選は仰天の展開! 高市首相応援の現職vs昭恵さん&参政党支援の元自民議員でデッドヒート

  4. 9

    小川晶市長「ラブホ密会」の震源地…群馬・前橋市のナイトスポットで“まさかの声”続出

  5. 10

    タレント出身議員の“出世頭” 三原じゅん子氏の暴力団交遊疑惑と絶えない金銭トラブル