東京五輪“キーマン”逮捕!特捜部が次に狙う「消えた1.5億円」と裏金解明、政財界は戦々恐々

公開日: 更新日:

「5100万円」よりもケタもインパクトも大きい

 2億5000万円の「選手強化費」のうち数千万円は、日本馬術連盟と日本セーリング連盟に寄付されたが、高橋容疑者は「(コンサルの)未払い報酬」として1億5000万円を受領。コモンズが運営するステーキ店で生じた借金の返済に約1億円を充てたとみられている。

 となると、少なくとも、高橋容疑者の手元には5000万円の「選手強化費」が残っているはずだ。

「特捜部が次に狙うのは、高橋容疑者が個人的に受け取った1.5億円の行方だと考えられます。5100万円の受託収賄とは、ケタもインパクトも違います。高橋容疑者が1.5億円の中から、例えば、より力のある人にワイロの分け前を渡していたのかどうか。いわば裏金として使うなど、より深刻な汚職や不正があったのではないか。こうした視点から、特捜部は粛々と捜査を進めるでしょう。その結果として、高橋容疑者の再逮捕や、政財界人脈に捜査の手が伸びる可能性はあると思います」(若狭勝氏)

 高橋容疑者の“悪名”は、東京五輪招致を巡る買収疑惑でも挙がっている。五輪招致や運営に関わった政治家や経済人は今ごろ、ビクビクしているんじゃないか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?