大谷に続いて千賀も口説き落としたやり手GMは補強下手? エ軍若手不足の要因を作った人物

公開日: 更新日:

 大谷が二刀流で活躍する礎を築いたものの、補強の失敗は少なくない。エ軍GM就任後はアップトン(5年約129億円)、トラウト(12年約479億円)、レンドン(7年約268億円)と相次いで大型契約を交わした。主砲トラウトはともかく、アップトンは期待外れに終わり、今春のキャンプ中に契約を1年残して解雇。レンドンは故障を繰り返し、右股関節、右手首と相次いでメスを入れ、不良債権と化している。

 現在、エ軍の若手有望株が枯渇しているのも、エプラーGMが大型補強を繰り返した挙げ句、傘下のマイナー組織の拡充を怠ったからだといわれている。

■補強下手が日本人右腕の首絞める?

 大谷に続いて千賀も口説き落とした手腕は評価されるが、エンゼルスのGM時代は5年間で地区4位4回、一度もプレーオフに出られなかった。チームを勝たせるというGMとしての本分は疑問視せざるを得ない。

「現状はビリオネアであるコーエン・オーナーから信頼され、大金を投じて補強を繰り返しているが、ポストシーズン進出を逃すなど、結果が伴わなければ当然、GMの責任問題に発展する。オーナーの逆鱗に触れてエプラーGMが解任されれば、千賀の立場も危うくなる。GMが交代すれば、現有戦力を一掃してチームを再建するケースは珍しくないからです。メッツは資金力が豊富なだけに、働きが金額(5年約102億円)に見合わなければ、千賀も安泰ではなくなるのではないか」(米放送関係者)

 オーナーはカネにシビアだけに、期待外れに終わった時の反動は少なくなさそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」