ロシアがパリ五輪参加OKならボイコット続出で世界が真っ二つに割れる…日本の判断は?

公開日: 更新日:

 米国はともかく、イギリス、ドイツ、オランダもウクライナに武器供与しているし、カナダも戦車の供与を決めた。ウクライナではロシア軍に殺されて五輪への道を断たれた選手もいる。それで、ロシア選手の五輪出場はOKなんて国民は許さないでしょう」(津田氏)

 ならば、我が国はどうか。30年札幌五輪を招致したい日本オリンピック委員会はIOCの判断に従わざるを得ない。そもそも日本は政治的な問題で自ら五輪ボイコットを決められる国ではない。

「アスリートの政治的な発言もタブー視されている。だが、ウクライナの生々しい惨状を映像で見た国民は違う。国旗、国歌の使用を禁じても、ロシア選手のパリ五輪出場は認めるなという声が必ず出てくるし、その声に反応するマスコミもあるはずです。IOCがロシア選手の五輪出場を認めたとき、多数のウクライナ人を殺した国の選手と五輪の舞台で戦えるのかと、アスリートは真剣に考えるべきです」(津田氏)

 選手も信念が試される五輪になる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…