ビーチサッカーアジア杯初戦は快勝も ピヴォ3人ともゴールゲットの吉兆

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 ビーチサッカー日本代表が17日、タイ・パタヤで開催中の「AFCビーチサッカーアジアカップ タイ2023」のグループステージC組の第1戦でインドネシアと対戦した(現地時間午後6時30分キックオフ)。

 この試合に先立ち、先発メンバーに入っていた松尾那緒弥(34)の「日本代表100試合出場記念セレモニー」がピッチ上で行われ、背中に「100 GAMES」と入った特別仕様のユニフォームが披露された。

 今大会は、秋に開催予定の「FIFAビーチサッカーワールドカップ」のアジア最終予選を兼ねており、いつにも増してシビアな戦いが展開されるだろう。

 日本は、実力差のあるインドネシアを相手に第1~3ピリオド(P=各12分)を通して得点を積み重ね、7-0で幸先の良い白星スタートとなった。

 ただし、内容的には「もっと(攻守に)スピードを上げていけば、さらに良いリズムが生まれた」(選手兼監督の茂怜羅オズ)、「試合内容としては満足のいくものではありませんでした」(田畑輝樹コーチ)と課題や修正点も多かった試合となった。それでもポジティブな要素もあった。

それは「ピヴォ(の3人)がゴールを決めてくれて嬉しかった」というオズのコメントに集約される。

 ビーチサッカーは5人制。GKとFP4人が同時にピッチに立てる。GKを「ゴレイロ」、DFを「フィクソ」、MFを「アラ」、FWを「ピヴォ」とも呼ぶ。

 今回の代表メンバーの中でピヴォは37歳のチーム最年長選手となる山内悠誠、2年前のビーチサッカーW杯ロシア大会で得点ランク3位に入った33歳の赤熊卓弥、そしてW杯予選初出場となった27歳の山田貴仁の3人。

 当初は、経験豊富な36歳の奥山正憲もタイ入りして「ピヴォ4人体制」だったが、大会開幕前の怪我で戦線離脱(代わって24歳の伊藤龍之介が招集)。山内、赤熊、山田の3人が「点取り屋」として日本代表を支えることになった。

 インドネシア戦の第1ピリオド(P)の開始2分、赤熊が得意のオーバーヘッドを決めてあっさりと先制したが、その後は格下相手に追加点を決められない。

 漂い始めた重苦しい雰囲気を打ち破るゴールを決めたのが、最も若くて最も国際経験の少ないの山田だった。

 第1P終了間際に右サイドからの展開をゴール左で待ち構え、しっかりとボールを押し込んで代表初ゴールである。

 第2Pの6分に赤熊が再びオーバーヘッドでゴールを決め、9分には大黒柱のオズが技ありのループシュートを決めた。

 そして第2P終盤の11分、山田が豪快なシュートを決めた。

 オズの山なりの絶妙パスが、インドネシア選手の頭越しに山田の足元に届き、シュート体勢に入るとGKの動きを冷静に見ながら、ニアサイドをズバッと打ち破ってチーム5点目。ここで大勢は決したが、第3Pも日本は攻撃の手を緩めない。

 山内が果敢に攻め入り、相手ゴール右に積めて右足を伸ばし、チーム6点目を押し込んだ。

 終わってみれば、ラフプレーの目立つインドネシアを攻守ともに寄せ付けず、7-0のスコアで完勝劇となった。

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