元東映・ヤクルト大杉勝男 200HR偉業達成前に引退「この1本を皆さまの夢の中で打たせていただければ…」

公開日: 更新日:

 とはいえ、チーム内で浮いた存在ではなかった。仲間の信頼は厚くリーダー的存在でもあったし、他チームの選手にも優しかった。ある時、若手投手からデッドボールを受けた大杉のところに申し訳ないという顔でその投手が謝りに来た。すると大杉は「コラッ! そんな情けない顔をするな。大丈夫だ。それにしてもおまえ、いい球を放るなあ。これからも頑張れよ」と励ましている。

■両リーグ200号本塁打の偉業達成前に引退

 両リーグ200号本塁打こそ1本及ばなかったが、いずれも史上初となる同1000試合出場、同1000安打を達成する偉業を成し遂げて引退したのは83年。

「あと1本と迫っておりました両リーグ200本塁打、この1本を皆さまの夢の中で打たせていただければ、これにすぐる喜びはありません」

 引退試合で語った言葉も、強面な大杉の口から出たからこそ味がある。暴れん坊でいながら根っからのロマンチスト。まさに愛すべき存在だった。

(清水一利/ライター)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相の沖縄「慰霊の日」追悼スピーチは99%安倍元首相のコピペ…唯一の違いは旧日本軍の神聖化

  2. 2

    福岡ローカル「西鉄」が"本業"以外で大躍進のワケ 国際物流事業は国内4位でコロナ禍の営業収益は12%増

  3. 3

    高市首相の“恥”行動が海外に飛び火! 英タイムスがG7外交をディスり、英FTは国内財界との没交渉ぶりを暴露

  4. 4

    歌手・小椋佳さん「たばこの煙が悩みを解いてくれた」…82歳の今も週1でコンサート

  5. 5

    西武が交流戦初Vも…ワガママエース今井達也の放出こそが“最大の補強”だった説

  1. 6

    AKB峯岸みなみの“丸刈り写真” 世界中で相次ぐ目撃情報の謎

  2. 7

    【高校野球怪情報】沖縄尚学・末吉良丞“プロ回避”に現実味…左肘不安で浮上する「東都の名門」の影

  3. 8

    『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』オールキャリアを代表する傑作のトリセツに注意セヨ

  4. 9

    『グッド・デイ・サンシャイン』一筋縄ではいかないヘンテコこそが中期のすべて

  5. 10

    東京ビートルズの番組が、ビートルズ来日から60年後となる日に放送決定