著者のコラム一覧
黒崎久志中国超級・青島西海岸 前監督

1968年5月8日生まれ。栃木・鹿沼市出身。宇都宮学園高から87年にJSL1部の本田技研入り。92年に移籍した鹿島でジーコの薫陶を受けながら活躍。京都、神戸、新潟、大宮でもプレーして2003年に現役引退。新潟で監督、大宮と鹿島でコーチを歴任。21年2月から中国超級(1部)の山東泰山、武漢三鎮のコーチを経て24年に超級・青島西海岸の監督に就任。日本代表24試合・4得点。

秋春制に変わったACLスタート 初戦はホームで浦和とドローも、守備には手応え

公開日: 更新日:

武漢編(2)

 2023年6月からコーチを務めている「武漢三鎮足球倶楽部(ホーム・湖北省武漢市)」は2022年中国超級(1部)リーグ王者として、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)を戦っています。

 他チームでACL出場経験のある選手はいるのですが、武漢三鎮としての出場は初めてです。

 それだけに地元での期待も高まっています。

 同じJ組にはハノイFC(ベトナム)、浦項スティーラーズ(韓国)、そして浦和レッズがいます。さっそく9月20日、J組の初戦が、浦和とのホームゲーム(武漢体育中心体育部)でした。浦和は前大会王者であるとともに、過去3回のACL優勝を誇っています。J組でも本命と言っていいでしょう。

 そんな難敵・浦和を相手に終了間際まで2-1とリードしていたのですが……。90+4分に浦和のFWホセ・カンテの強烈なシュートで引き分けに持ち込まれてしまいました。

 冷静に分析すると浦和の方が攻撃の連動性、コンビネーションが良かったことは認めなければいけないと思います。日本サッカーのストロングポイントである攻守の切り替えの速さ、スムーズさもさすがでした。

 武漢三鎮も、国内では決して切り替えが遅い方ではないのですが、まだ浦和のレベルとは違いがあったと思います。

 ただ、守備に関しては手応えを掴みました。

 2カ月後の11月29日には、埼玉スタジアムに乗り込んでアウェー戦に臨みます。埼スタが真っ赤に染まった中で戦いに挑むに当たり、選手が平常心で戦えるように的確なアドバイスを送り、内容の伴った良い試合にしたいと思っています。

 ACLは1試合が終わったばかり。戦いはまだまだこれからです。各組1位に加え、2位チームにも他組との兼ね合いでノックアウトステージ進出の可能性があります。

 まずはJ組突破を目指して粘り強く戦っていきます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」