パワハラ安楽智大を“クビ”で一件落着とはいかない…楽天イーグルス病巣の根深さ

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 事実上のクビだ。

 11月30日、後輩選手への暴力、パワハラ問題が浮上した楽天安楽智大(27)を巡り、楽天の森井球団社長が弁護士同席で記者会見。安楽を保留者名簿から外し、自由契約にしたと発表した。

 選手らへのアンケートと安楽本人への聞き取り調査の結果、「身体を押す」「ロッカーでズボンを脱がせてイチモツに靴下を履かせる」「罰金と称してお金を徴収」など、5件のパワハラ行為が確認された。10選手がパワハラ被害を訴え、そうした行為を見聞きした選手は約40人に上った。つまり“公然の秘密”だったわけだ。

 さらに今回の調査では、安楽の一件以外にも複数件のパワハラ行為と認定される事案が発覚したという。今年8月に就任したばかりの森井社長は「契約更改で選手から相談があるまで、会社として把握できなかったことに責任を感じている」と謝罪したうえで、安楽以外の選手がパワハラ行為を行った事実は確認できなかったとして、「批判をするなら球団の管理体制を問うてほしい」とした。

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