ソフトバンク甲斐が「複数年契約」打診を断ったワケ 来季は国内FA権取得見込みなのにナゼ?

公開日: 更新日:

 FA移籍の布石……ではなさそうだ。

 昨21日、ソフトバンク甲斐拓也(31)が契約更改を行い、現状維持の2億1000万円でサインをした。会見では球団から複数年契約の提示をされたと明かすも、「プロ野球選手は1年が勝負」と、あえて単年契約を選んだという。

 甲斐は順調に行けば来季、国内FA権を取得する。ソフトバンクが複数年を提示したのも、万が一の流出を防ぐためだろう。甲斐は東京五輪や今年のWBCでも、日本代表として活躍。捕手としての能力は高く評価されており、仮にFA宣言をしたら複数球団が獲得に乗り出すのは間違いない。

 とはいえ、甲斐の気持ちが移籍に傾いているわけではなさそうだ。ソフトバンクの球団OBは「甲斐も球団を出ていくつもりはないようです」と、こう続ける。

「今回、あえて単年を選択したのは、球団が提示した複数年契約の内容に不満があったからでしょう。いくら単年とはいえ、FA権取得前年の年俸が現状維持ですから、複数年契約の条件も推して知るべしです。ソフトバンクは大型補強が多いこともあってか、それこそかつての左腕エース・杉内(現巨人投手チーフコーチ)が在籍していた時代から、『外様に優しく、身内に厳しい』と言われてきた。FAで獲得した前西武の山川には、女性問題の不祥事があったにもかかわらず、破格の4年総額20億円を提示。これにはチーム内でも賛否があるそうです。守護神のオスナも先日、4年総額40億円以上で再契約した。昨オフ、日本ハムからFA宣言した近藤に至っては7年総額50億円ですからね。柳田が2019年オフに7年総額40億円で契約するなど、生え抜きを冷遇しているわけではないが、ホークスは外様が優遇されがちなのは確か。よそから来た選手に何十億円と出すのを目の当たりにすれば、不満を抱くのも無理はありませんよ」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    悠仁さまは推薦入学で東大を目指すも…名門・筑波大付属高校が持つ「4人」の枠に入れるのか?

    悠仁さまは推薦入学で東大を目指すも…名門・筑波大付属高校が持つ「4人」の枠に入れるのか?

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 4
    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

  5. 5
    どちらが“将来の天皇”の注目度 愛子さまは園遊会で猫談義、悠仁さまは玉川大訪問が話題に

    どちらが“将来の天皇”の注目度 愛子さまは園遊会で猫談義、悠仁さまは玉川大訪問が話題に

  1. 6
    「アンメット」の“三瓶先生”にハマる視聴者続出!杉咲花も惚れた若葉竜也「無愛想な魅力」の原点

    「アンメット」の“三瓶先生”にハマる視聴者続出!杉咲花も惚れた若葉竜也「無愛想な魅力」の原点

  2. 7
    阪神・岡田監督が密かに温めていた「藤浪獲得プラン」が消滅していた…

    阪神・岡田監督が密かに温めていた「藤浪獲得プラン」が消滅していた…

  3. 8
    阪神・大山悠輔「4年16億円」争奪戦勃発に現実味…評価を押し上げた「目に見える数字」以上の価値

    阪神・大山悠輔「4年16億円」争奪戦勃発に現実味…評価を押し上げた「目に見える数字」以上の価値

  4. 9
    小池都知事の公約「築地は守る」どこへ? 食のテーマパーク機能を有する市場のはずが“多目的スタジアム”に巨人が移転?

    小池都知事の公約「築地は守る」どこへ? 食のテーマパーク機能を有する市場のはずが“多目的スタジアム”に巨人が移転?

  5. 10
    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽