明日号砲の全国男子駅伝でも大会記録更新の期待…厚底シューズでの高速化にどれほど価値が?

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「22年の箱根で総合2位になった順大のメンバーは同年、厚底シューズを履いて1キロ3分ペースで走ったところ、歩幅が最大6センチ、メンバー平均でも3.5センチ伸びた。身長や歩幅によっても違いますが、箱根は1区間22キロ前後。厚底を履けば以前より約1分30秒も速い時計が出る。10区間なら15分前後も記録が伸びることになるわけです」

 ちなみに当時のシューズは2020年前後のモデルだったという。最新のものなら歩幅はさらに広がるはずだ。

 実際にそうだろう。厚底がまだ普及していなかった17年は青学大が3連覇した大会。記録は11時間4分10秒だったが、今年はそれより23分も速い。もちろん、選手の日々の努力やトレーニングの進化は無視できないとはいえ、多くのメーカーが改良を続ける厚底シューズが、駅伝マラソンの記録更新に大きく寄与していることは間違いない。

「ピョンピョン跳ねる」と言っては大袈裟だが、そんなシューズを履いての新記録にどれほどの価値があるのだろうか。

 ◇  ◇  ◇

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