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元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

バーレーン代表の練習を直撃 要警戒FWが「タフな試合になるのは間違いない」と不敵な笑みを

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バーレーンは「日本に勝てる」と息巻いている

 日本をグループリーグで破ったイラクがヨルダンに敗れ、UAEも伏兵のタジキスタンに苦杯を喫するなど、番狂わせが続いているアジア杯の準々決勝。優勝候補筆頭と目される日本から金星を挙げようと虎視眈々と狙っているのが、31日の対戦相手であるバーレーンだ。大一番の前、敵情視察に行ってみると、迎えてくれたバーレーン協会のスタッフは、想像以上にフレンドリーだった。

 ◇  ◇  ◇

「日本の記者か? すでに20人は来ているよ」

 29日夕方、カタール大学内にある練習場で筆者を迎えてくれたのは、モハメド・アブドゥルガルファー広報担当。

「日本の記者は熱心だね。(練習の)冒頭15分なら自由に見ていいよ」と笑顔を見せた。

 周りに集まってきたのは、バーレーン・サッカー協会のメディアチームの面々。SNSや動画配信など多彩な広報活動を複数人で手掛けており、一番の若手は2004年生まれの19歳大学生。20代が大半を占める。

 その中の一人から歓迎の意味を込めて、同国の名産品である真珠を一粒(イミテーション)をもらった。

 若手が多いのにもかかわらず、彼らは「日本には2006年ドイツ、2010年南アフリカW杯の予選で負けているね。2009年にマナマで行われた2011年アジア杯の予選だけは勝った(1-0)はず」とベテラン記者顔負けの歴史知識を持ち合わせている。今大会の対戦用に調べたのかも知れないが、それだけこの日本戦を真剣に捉えているということだ。

「サッカーは何が起きるか分からない。バーレーンは日本に勝てる」と彼らは鼻息が荒い。当日は陸路や空路で約2万5000人のサポーターが母国から押し寄せるというから、やはり日本にとっては手強い相手に他ならない。

 キーマンは身長194センチの長身FWアブドゥラ・ユセフ。チェコ1部のムラダ・ボレスラフでプレーする30歳で、同じチェコの強豪スラビア・プラハにいた2019/2020年シーズンには欧州CLにも参戦。イタリア・ミラノ市の大スタジアム、サンシーロでインテル戦を戦った経験もあるという。今大会はグループリーグ3戦目のヨルダン戦に先発出場しただけだが、背後を取るうまさとスピード、起点となる動きに長けており、やはり侮れない。

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